砧生まれの不動産会社ヤマノエステートのブログです。
今回は、世田谷区砧公園にある『世田谷美術館』で2017年2月11日から始まる企画展『花森安治の仕事―デザインする手、編集長の眼―』のご紹介です。
高畑充希さんの主演で2016年度上半期放送したNHK連続テレビ小説『とと姉ちゃん』。平均22.8%の高視聴率でしたが、皆さんはご覧になりましたか。
そのとと姉ちゃんでモチーフとなった雑誌が『暮しの手帖』だったのは、ご存知の方も多いかと思います。
その暮らしの手帳の、表紙画から、カット、レイアウト、新聞広告、中吊り広告までと、執筆や取材はもとより、制作から宣伝まで、すべてを手がけたのが、編集長の『花森安治』氏でした。
日本の暮らしを変えた稀代のマルチアーティストと言える、花森安治氏の仕事や作品、メッセージに焦点を当てたのが、今回世田谷美術館で開催される展覧会『花森安治の仕事―デザインする手、編集長の眼―』です。ぜひ足を運んでみてください。
■基本情報
会期 :2017年2月11日(土・祝)~4月9日(日)
開館時間:10:00~18:00(入場は17:30まで)
休館日 :毎週月曜日
※ただし、2017年3月20日(月・祝)は開館、翌21日(火)は休館。
会場 :世田谷美術館 1階展示室
■開催概要(公式HPより)
花森安治(はなもり・やすじ、1911-1978)は、終戦まもない1946年3月に、大橋鎭子(おおはし・しずこ)を社長とする衣裳研究所を銀座に設立、新進の服飾評論家としてデビューしました。〈直線裁ち〉という誰もが簡単に作れる洋服を提案した『スタイル・ブック』は評判を呼びますが、かねてより計画していた生活家庭雑誌『美しい暮しの手帖』(のちの『暮しの手帖』)を1948年9月に創刊し、その後、社名も暮しの手帖社へと変更します。
〈衣・食・住〉を基本にすえつつ、もののない時代には〈工夫とアイデア〉による豊かな暮しを提案、電化製品が普及した高度成長期には〈日用品の商品テスト〉を実施、そして食品添加物や公害問題が叫ばれた70年代には〈社会の矛盾を鋭くえぐる批評〉を誌面で展開し、ペンで権力に挑みました。30年間にわたり一切広告を入れず発行100万部に迫るまでに成長させた雑誌『暮しの手帖』を舞台に、表紙画からカット、レイアウト、新聞広告、中吊り広告まで、取材や執筆はもとより、制作から宣伝まで、すべてを手がけたのが編集長・花森安治だったのです。
本展では、花森の作品そのものともいえる『暮しの手帖』が庶民に向けて発したメッセージに、改めて耳を傾けます。戦時中の大政翼賛会での仕事にも着目しつつ、花森が全身全霊をかけて打ち込んだ出版活動を、ひとつの雑誌を超えた「運動」として捉え、多彩な仕事のなかからその思想を探ってゆきます。
戦後日本の出版文化に計り知れない影響を与えた『暮しの手帖』は、花森が他界したのちも刊行されつづけており、現在、通巻485号を数えています。21世紀を生きる私たちが今、日々の暮しに視座を据えた花森の提言に改めて心を打たれるのは、時代に左右されることのない変わらぬ想いが伝わってくるからでしょう。本展では、暮しの手帖社の全面的な協力のもと、花森安治が遺した多数の稀少資料・約750点を展覧します。
詳細は世田谷美術館公式ホームページにてご確認下さい。
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